アノ相席屋が就活に乗り出す本当の理由とは

相席屋での就活に潜入して実態をチェック
全国に75店舗ある婚活応援酒場「相席屋」を運営する(株)セクションエイトが、就活支援にも乗り出した。「男と女」から「企業と就活生」。目的は違えど、出会いの演出という点では共通する。先日、都内で行われた相席屋就活に潜入し、その実態を探ってきた。
まるで男女の出会いのような親密ムード?
間接照明がほどよく、いいムードになりやすい間仕切りで各組が親密に語り合う--。パッと見た目にはまさに男女の出会いが起こりそうな予感が漂う濃密な空間がそこにある。耳を澄ませば、内容はもちろん、会社説明や学生からの質問が中心。就活生と企業の人事担当者による入社に関する話し合いが行われている。
すっかりいい雰囲気? 熱心に会社説明をしているだけです
「私どもは男女の出会いを生み出すお手伝いをすることをサービスとしています。もっとも、出会いというのは、何も男女だけでなくいろいろなパターンがある。そんな中で、学生と企業が男女の出会いのように思いがけず、でも運命に導かれるようなものがあってもいいハズ。会議室で面接官とリクルートスーツに身を包んだ学生が、通り一遍の問答で合否を決める形で本当にマッチした企業と出会えるのかという疑問もある」と同社楽満聡氏は、相席屋就活開催の狙いを力説する。

学生にも企業にも好評な出会いシステム
カジュアルなスタイルでのマッチングを売りにする就活イベントは、昨今では珍しくない。焼き肉就活やクジ引き就活など、出来るだけ学生が素の姿で企業の担当者と語れる場づくりに注力する人材企業も増加している。学生が売り手市場の中で、出来る限りしっかりとその資質を見極めたい企業側の思惑とも合致し、既成概念にとらわれないニュータイプの就活スタイルは、もはや学生にとってもキワモノという存在ではない。

「こうやって一対一でカジュアルで企業の方と話せる機会は少ないので、とてもいいですね」と参加したある女子学生は好意的に語る。「相席屋にはなじみがあるので、とても気軽に企業の方と話すことが出来ました」という学生もいた。学生にとって、気軽であることはやはり魅力のようだ。この日は、参加学生が多く、2部制となるほどの盛況ぶりだったが、有名大学からの参加者も少なくなかった。参加企業は必ずしも著名企業ではなかったが、学生の就活への考え方もかなり柔軟になってきている印象だ。