2016/06/10

留学生が斬る ここがヘンだよ日本のシューカツ

企業が人材のダイバーシティー(多様化)を重視しはじめ、外国人留学生に対して就活市場での引き合いが強まっている。日本人の就活生にとっては強力なライバルの登場だ。ただ、国内全体の新卒学生の就職率が2016年卒で9割を超えているのに対し、外国人留学生の日本での就職率は3割にとどまるという事実もある。今回、就活探偵団がその真相を探る中で、日本の就活のいびつな構図も見えてきた。

過去10年で最高
 法務省によると、14年に学生ビザから就労ビザに切り替えた外国人留学生の数は過去10年で最高となった。人事コンサルタントのディスコの調査では16年度の採用活動で外国人留学生を採用する予定と答えた企業は全体の57%を占めた。売り手市場と言われる今年の就活戦線、向上意識が高く、語学にもたけた外国人留学生は企業の間でも引く手あまただ。まさに「黒船襲来」。現役の日本人の就活生もうかうかしていられない。

 早稲田大学国際教養学部に通う韓国系のムン・ミンギョンさん(22)とジョン・ハリンさん(22)はいずれも日本に拠点を置く外資系企業への就職活動を始めたばかり。2人とも日本語、英語、韓国語を使いこなし、ムンさんは既に広告系コンサル会社への内定を取り付けているという。「自分のポテンシャルを出せる会社で仕事をしたい」(ムンさん)「日本を中心に考えているが、香港やシンガポールの会社も視野に入れたい」(ジョンさん)と、今後も積極的に就活を続けていく考えだ。