2016/08/05

複数内定取っても「本命」決められない就活生

2017年卒生の面接選考が解禁となり、はや2カ月。7月1日時点の大学生の就職内定率(確報値)は71.1%(対前月+19.8ポイント)、就職活動実施率(確報値)は47.0%(同-34.7ポイント)と、全体で見れば、2017年卒生の就職活動は収束に向かいつつある状況です。

企業の採用予定数が前年の採用実績数比で2ケタ増となる“さらなる売り手市場化”に加え、2年連続で採用スケジュールが変更された2017年卒生の就職戦線は、ここまでどのように進んできたのでしょうか――。
採用広報解禁から一気にスタートダッシュ
2017年卒戦線の特徴の1つは、3月の採用広報解禁直後から、企業の採用活動が本格化する“スタートダッシュ傾向”がより鮮明になったことです。

企業の採用活動開始のピーク月を見ると、プレエントリー受付、説明会開催、エントリーシート提出、適性検査実施が3月、面接は4月です。採用広報解禁と同時に、かなりスピーディに企業が採用活動の各工程を進めていったことがわかります。

そして2つ目の特徴は、企業の内定出しが再び集中傾向を見せたということです。大学生の就職活動スケジュールは、2000年代初頭から約15年間は「4月選考解禁」が定着していました。つまり内定出しは「4月集中型」でした。

それが、就職協定以来約30年ぶりに政府が関与する形で2016年卒から大幅に繰り下げられました。このような「就職・採用活動時期に関するガイドライン」は法律ではなく、また罰則規定もありません。実際に主体者として活動する学生にも企業にもそれぞれ選択の自由があり、ガイドラインで示されている“あるべき姿”を認識しつつも、最終的には自己の責任に基づいて判断・行動することとなりました。

2016年卒においては、面接選考解禁は8月とされていたわけですが、実際の企業の内々定出しは4~8月の5カ月間に分散されました。その結果、大学生の内定率も、どこかの月に偏ることなく、4月1日~9月1日にかけて、毎月コンスタントに伸びていきました。