2016/06/13

<アイリス>10分プレゼン 新卒者採用新手法

◎グッズ販売、海外で募金…学生「実績」売り込む

 アイリスオーヤマは、2017年春の新卒者採用から新たな選考手法を導入した。学生時代の自分の経験や実績について10分間で説明する「プレゼンテーションコース」がその一つ。面接だけでは分からない、突出した個性の人材を発掘するのが狙いだ。10分間の一発勝負。学生たちは何を語ったのか。(報道部・保科暁史、安住健郎)

<7人チャレンジ>
 「397万円を1日で売りました。こんな学生はほかにいないと思います」
 角田市の同社拠点施設で3日にあった選考会。駒沢大4年の高岡祐哉さん(22)=東京都=は、採用担当者を前に胸を張った。学生時代に力を入れたのはプロ野球横浜DeNAベイスターズのボランティアスタッフ。グッズ販売のリーダーとして活動した。
 高岡さんは用意したスライドを使いながら、販売チームの編成を工夫するなど、いかに売り上げを増やしたかを力説した。「これだけしっかりと話を聞いてくれた選考は初めて。普通の面接よりもずっと力を出せた」と満足そうだった。
 プレゼンテーションコースには31人が応募。書類選考を通った7人がプレゼンに臨んだ。
 国学院大4年の後藤千夏さん(22)=東京都=は高校時代、留学先の米国で東日本大震災の募金活動をした経験を発表した。
 最初は募金箱を置くだけで、金額は伸び悩んだ。そこで後藤さんは1人で地元の新聞社に乗り込み、1面の記事にしてもらったという。「人を巻き込める力や熱意が自分の持ち味。社会でも生かしていきたい」と力を込めた。