2016/06/03

<就活解禁>「短期決戦」企業は歓迎 早期内定可能に

2017年春卒業の大学生を対象にした経団連加盟の大手企業の採用活動が解禁された1日、多くの企業で面接が始まった。昨年より採用活動が2カ月早まったことで「短期決戦」とされ、企業から「優秀な人材を早く確保できるなど余裕を持って人事計画が立てられる」(流通大手)と評価する声も上がる。経団連の採用指針は2年連続で見直され、企業と学生はともに振り回されただけに、来年以降の見直しには慎重な判断が求められそうだ。

 今年が短期決戦とされるのは、面接などは2カ月前倒しされたのに対し、会社説明会など広報活動の解禁は昨年と同じ3月だったから。1日に面接を受けた東京都内の国立大の男子学生(23)は「短期決戦で業界研究の時間がなく、エントリーシートを書いてから会社を調べ始めた」と明かす。

 企業側も事情は同じで学生に会社を知ってもらおうと試行錯誤が続いた。ソニーは説明会を平日だけでなく、土日も開いて学生との接触を増やした。大手商社はインターネット上で説明会を開催し、複数の学生の質問に応じた。一方で「他社の説明会と重なるケースが増え、参加キャンセルが相次いだ」(金融大手)と対策がうまくいかずに頭を抱える企業も少なくなかった。