2016/12/27

【採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント】 第69回 根強い旧スケジュール復活待望論

ProFuture代表の寺澤です。
2015年卒採用までの倫理憲章では「12月1日 採用広報開始」となっていましたので、今ごろはすでに就職ナビも正式オープンし、毎日、大学キャリアセンターでの学内企業セミナーや、就職ナビ主催の合同企業セミナーに駆け回っていたタイミングです。16年卒採用からは、「学生の学修時間の確保」を旗印に、「3月1日 採用広報開始」へと後ろ倒しになったわけですが、11月15日に発表された経団連加盟企業の「2016年度 新卒採用に関するアンケート」では、興味深い結果が報告されています。

根強い旧スケジュール復活待望論

選考開始が2カ月前倒しとなった2017年入社者の採用スケジュールについて、2016年入社者採用時の「3月1日 広報開始、8月1日 選考開始」との比較では、「非常に良かった 」15.0%、「どちらかといえば良かった」54.4%と、合わせて7割近い企業が肯定的な感想を持っています。その反面、2015年入社者向けの倫理憲章だった「12月1日 広報開始、4月1日 選考開始」と今回との比較では、「非常に良かった」2.3%、「どちらかといえば良かった」17.6%と肯定的な意見は合計しても2割にも満たず、逆に「非常に悪かった」24.6%、「どちらかといえば悪かった」53.5%と否定的な声が8割近くにも及んでいます。結果もさることながら、わざわざこの質問を設けていること自体に、旧スケジュールに戻したいという経団連の本音が見え隠れしています。

また、同アンケートでは2018年4月入社対象の「指針」の在り方についても意見を聞いています。「見直すべき」とする企業が63.2%なのに対して、「見直す必要はなく、2017年入社対象の内容を維持すべき」とする企業は35.5%にとどまります。さらに、「見直すべき内容」としては、「広報活動の開始時期」83.5%、「選考活動の開始時期」83.9%と、両方の開始時期について見直すべきとの意見が圧倒的となっています。