2016/12/19

世界の人事が注目する「HRテクノロジー」とは?

リクルーティングからタレント・アクイジション(TA)へ

「HRテクノロジー」の中でも最も大きな領域の1つが、タレント・アクイジション(Talent Acquisition、有能な人材の獲得)である。
欧米企業の人事を取り巻く環境はここ数年で急速に変化している。たとえば10年前、採用部門の担当者と名刺交換をすると、その役職名は「リクルーティング××」が多かったが、5、6年前には「タレント・アクイジション××」へと名称が変わり、その役割も大きく変化した。空いたポジションに募集をかけて最適な人材を採用して配置するという受け身の前者に対して、後者は、自社のブランド力を高め、必要とするタレントを定義し、クラウド上にある膨大な情報に対して、さまざまな「HRテクノロジー」を駆使して、積極的にタレントにアプローチする。採用部門は、常に感度を高く持ち、状況に応じて採用プロセスを変えている。また、次々に登場する新しい手法を駆使するなど、戦略的なポジションへと進化している。

人事部門では、膨大な人事情報を人事管理システム(Human Resource Management Systems:HRMS、Human Resource Information System, HRIS)で一元管理している企業が多いが、近年はマスターデータと「HRテクノロジー」の専門サービスとの融合も進んでいる。採用、育成、給与管理、労務管理、行動管理、勤怠管理、アセスメントなど、人事が関わる一連の業務データの詳細分析や、人材のトータルマネジメントシステムの進化も加速している。