人が羨む仕事じゃなくていい 女性を引き込んだ「高度経済成長の日本的働き方」男女とも改善を

 就職氷河期のどん底だった平成12年。後に芥川賞作家となった津村記久子(39)は、100社もの企業に就職活動をした末、希望していた印刷業界の会社に入社した。ところが、ようやくつかんだ職場では、上司に怒鳴られ続け、働くことの意味を見失いかけた。パワーハラスメントという言葉が、まだ「いじめ」という表現で代用されていた時代だった。

 納得できない日々を過ごしたが、今はこう思う。

 「働いて、休んで、休んで、働く。それが人として当たり前の活動だと思う。そのうえで社会に役立てたらいい。決して自分が得するためだけでなく」