2016/12/08

就活、子より熱心? 大学や企業の親対策進む

内定者実家訪れる企業も

 就職活動をする学生の親に対し、大学や企業が働きかけを強めている。保護者向けの説明会を開く大学が増え、人材確保のため内定者の実家を訪問する中小企業も出てきた。親が就活に関与する傾向が顕著になっていることが背景にあるという。

◆3年で倍近く

 大阪府吹田市の大阪学院大で3日に開かれた「保護者就職説明会」。就活を控えた3年生や親たち約70人が集まった。

 「就活はどんどん早期化している。企業の説明会が始まってからでは遅い。インターンシップ(就業体験)から参加しましょう」

 講師を務める商社の人事担当者が就活成功の鍵を伝えると、親たちが熱心にメモを取っていた。

 長男(21)と出席した母親(50)は「息子にやる気がないので無理やり引っ張ってきた。講師のアドバイス通りにリサーチして、いい企業を勧めたい」。長男は「具体的に何をすればいいか、親に聞きながら進めたい」とつぶやいた。

 大阪学院大は約20年前から保護者も対象にした説明会を開いているが、企業の人事担当者を招いたのは初めて。キャリアセンターの担当者は「売り手市場になった2~3年前から『内定をもらったが、親に入社を反対された。どうすればいいか』という相談が増えた。親御さんに就活事情を理解してもらい、適切にサポートしてほしい」と話す。

 就職情報会社「マイナビ」(東京)が今夏実施した調査では、保護者向けの説明会を開催している大学は国公立45・9%、私立65・5%。2010年度以降に導入した大学が多く、国公立は3年前の倍近くになった。年平均3回開かれ、子どもへのアドバイス方法や親の役割などを伝えている。