(波聞風問)企業の採用 博士人材、「使えない」は本当か 多賀谷克彦

 「日本は人が資源。人材力が低下することは大学にも、産業界にも危機的だ」

 6月中旬、関西の企業と大学のトップが産学連携の将来を探る研究会の場だった。座長の小林傳司(ただし)・大阪大副学長からの大学の現状報告は厳しいものだった。

 政府からの運営資金が減り、大学の財政事情が厳しいことは知られる。ただログイン前の続き、博士課程へ進む学生が減り続けているのは意外だった。修士から博士へ進む人の割合は2001年度の15%台から、16年度の9・3%に減っている。