2020/01/31
社長が転職を勧める? 恐るべし、カゴメの時代先取り人事戦略
2019年1月に世に出た話題の本『天才を殺す凡人』。本連載では著者の北野氏が、幅広い業界のキーパーソンと対談。組織やチーム、そして人間に宿る「才能」を生かす方法を探る。
今回のゲストとして登場するのは、食品メーカー大手、カゴメの寺田直行社長。
保守的な傾向の強い食品メーカーの業界にあって、カゴメは、社員の働き方やキャリアパス、中途採用戦略など、人を巡る改革を次々に実践している。
また「働き方の改革は生き方改革」と掲げ、副業を解禁したり、役員も評価を受けて報酬に反映させたりすなど、一歩先を行く取り組みを行っている。
寺田社長は、改革を通してカゴメをどのような企業に変えようとしているのか。
インタビュー前編では、寺田社長が掲げる「働き方の改革は生き方改革」という言葉に込めた思いについて話を聞いた(詳細は「『変化に疎い』カゴメで働き方改革が急速に進んだワケ」)。後編となる今回、カゴメの寺田社長は「社員にも転職を勧めている」と明かした。どんな思いがあるのだろうか。