2023/01/16

すべての関係者にとって良い就活・採用を考えるための視角

就職活動(※1)・採用活動に関する昨今の社会的な議論では、主にその方法や採用・入社時期の多様化、ジョブ型、インターンシップ等が取り上げられている(採用と大学教育の未来に関する産学協議会 2020)。

筆者としてはここに、就活生のメンタルヘルスに関する議論を追加することが望ましいと考える。

後述する調査や先行研究では不安をはじめとした就活生のメンタルヘルス問題が指摘されているものの、社会的な議論においては十分に扱われてこなかった印象がある。

この点について本田(2010)は、従来の大卒就職研究が格差問題(誰が就職できたか)と効率問題(企業は新規大卒者にいかなる能力や資質を求め、どのような方法や基準で採用しているか)に二分される一方、就職活動における諸主体のQOL問題についてはあまり注目されてこなかったことを指摘している(ここでの諸主体には就活生に加えて大学や企業も含まれる)。