注目【第6回】インターンシップの活用について

インターンシップの活用が過熱しています

「大学生は学業を優先すべき」という政府の要請に、経団連が応えるかたちで、2016年卒から採用活動の期間を後ろ倒す方針を決定しました。具体的には2015年卒までは大学3年生の12月に採用情報の公開や、説明会情報が解禁されていたものが、2016年卒からは大学3年生の3月から解禁となり、採用選考開始は8月になりました。

就職活動のスケジュールが後ろ倒しになり、実質的な採用期間・就職活動期間が短くなったことで、就職活動本番前のインターンシップの重要性が高まってきています。

採用選考期間が短縮されたことにより、下の左の図のようにインターンシップを利用する企業が急増しています。企業は短い選考期間で目標の採用数を達成できないリスクを考え、選考活動開始前からインターンシップを使って学生の認知・関心度を高め、有利に選考を進めたいという意図が伺えます。

一方、下の右の図のようにインターンシップにエントリーする学生の数も急増しています。学生側も企業と同じように、面接開始が後ろ倒しされたことで、インターンシップを通じて早い段階で企業研究や就活準備をしたいという意向が見て取れます。

双方において、相手を理解するための手段としてインターンシップが発展、定着していくことは間違いないでしょう。

学生から見たインターンシップ

下記のデータによると学生がインターンシップに参加する具体的な理由の上位には「仕事理解」「業種理解」をしたいという項目が他と比べて圧倒的で、就職活動を始める前に興味のある業界の会社での仕事を体験してみることで、その仕事や業種が自分にフィットするかどうかを見極めていることが伺えます。これは企業側にとって有益なことで、インターンシップを通じて志望している学生は、選考に参加してくれる可能性が高いでしょう。

インターンシッププログラムの設計について

インターンシップを行うにあたって、ただ単にアルバイト感覚で働いてもらうのではなく、採用側の目的を明確化(どんな学生を対象としたいのか、自社の魅力をどう理解してもらいたいか、学生にはどんなことを学んでほしいか)し、学生が知りたいことや体験したいことをしっかりと伝えることが非常に重要になります。

上記プログラムは営業職の場合の例ですが、職種問わず既存社員とのコミュニケーションや実際の職場体験を通して、学生が実際に企業で働く自分を想像できるようなプログラムを設計してみましょう。また、当日のプログラムと同時に、しっかりと考えておきたいのがインターン終了後のアフターフォローです。例えば、インターンシップで関わった社員から定期的に連絡を取ってもらったり、人事から連絡をし、近況ヒアリングを行う事も大切になってきます。インターンシップの実施にあたっては、社内の人事部以外の関係部署の協力が必要不可欠になるため、インターンシップを行う意義や重要性をしっかりと関係者に伝え、協力体制を作ってもらう事が重要です。