説明会で「福利厚生」について質問する就活生のホンネは……?

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こんにちは!新卒WATCHインターンのマリナです。

「働き方」に高い関心を持つ、最近の就活生。労働条件などを直に質問する学生も増え、オープンな情報開示は企業選びのひとつの指標になっています。

ただ、福利厚生に関しては、企業側があまり前面に押し出さない傾向にあるようです。意欲のない学生を呼んでしまうのでは…という疑念も聞かれます。

実際には、学生の意図はどこにあるのでしょうか?就活生のホンネを、バーチャル座談会としてお届けします。

福利厚生の情報を知りたい、学生のホンネは?

福利厚生「だけ」で企業を選ぶ学生はいない

データをチェック!

下のグラフは、Jobwebが2016年に実施したアンケート調査の結果です。
「企業選びにおける福利厚生などの重要性」について、10点満点中7〜10点と答えた学生が76.8%を占めました。
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人事A:多くの就活生が福利厚生を重視しているようですね。ただ、企業としてはやはり、自社で働く意欲を持った人に入社してほしいという思いが一番にあります。

人事B:福利厚生などの条件面のみで応募されることは避けたいです。はっきり言うと、会社におぶさることが目的のように感じてしまいます。

学生A:私も福利厚生はチェックしていますが、そうした制度の面はあくまでサブ要素です。仕事内容ややりがいをメインに選ばないと、入社してから困るのは自分自身だと思うので…。

学生B:志望先を絞るための要素にはなっても、はじめから福利厚生だけで企業を選ぶ学生はほとんどいないと思います。

「働き方」への関心が背景に

人事B:では、どうして学生は福利厚生の情報を知りたがっているのでしょう?

学生A:ブラック企業の回避が、目的のひとつです。サポートが充実している会社は、社員を大切にしている印象を受けます

学生B:私は、仕事とプライベートとのバランスを大切にしたいと考えています。一番気になるのは、残業などの労働条件です。福利厚生は、結婚後に育児や介護と両立するために重視しています。

学生A:あとは金銭面ですね。手当や補助によって、出ていくお金は変わります。奨学金の返済もありますし、実質的な収入を把握しておきたいです。

データをチェック!

こちらは就活生が、『働き方』について気にしているポイントを示したグラフです。
ブラック企業かどうかや、労働時間・休みの取りやすさが上位となっています。福利厚生への関心は、これらの延長上にあると言えそうです。
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就活生の『働き方』に関する意識調査アンケート/OfferBox(株式会社i-Plug運営)より引用。

就活生にとっては、内容よりも知ること自体が重要

人事A:我が社には、特筆するような制度がありません。学生を惹きつけるほどの充実ぶりでないと、公開する意義はないような気がします。

学生A:手厚い補助や支援が整っている企業は、もちろん魅力的です。しかし、学生がまず求めているのは、「知ること」そのものです。情報を知らないまま働き始めることを、リスクだと感じているためです。

学生B:今はなくても、導入を検討している制度や取り組みがあれば、ぜひ知りたいです。学生にとっては数年後の未来図も有用な情報です。最近は働き方改革が進んでいることもあり、期待しています。

学生A:事実に納得した上で入社できれば、早期離職の可能性も低くなります。企業には、ありのままの事実を教えてほしいと思っています。

人事A:欲しい人材を逃さないためには、公開した方がよいのかもしれませんね。

学生B:福利厚生などの制度は、社風や個人の印象に比べて客観的な情報です。周りの人への説明がしやすくなるので、いわゆるオヤカクにも効果的だと思います。

学生が知りたいと考えているのは、決して「豪華で独自性の高い福利厚生」が主ではありません。前述したように「ブラック会社への就職を避けるため」の質問という性格のほうが強いものです。
ですから、

  • 健康保険、雇用保険、厚生年金加入があるか
  • 家賃補助、社宅などの制度があるか
  • 通勤費、健康診断費用、忘新年会費などを会社が出してくれるか
  • 業務に必要な資格試験について費用を会社がサポートしてくれるか

といったごく一般的な福利厚生をそのまま伝えるだけで、志望度の低下を防ぐことができるのです。

まとめ

いかがでしたか?
福利厚生が人件費の一部、企業の支出である以上、享受されるだけでは不利益になるのは事実です。

特典を前面に出さなければ、意欲のない学生をいくらか回避できるかもしれません。しかしそれよりも、知らされない不安を与えるデメリットの方が大きいように感じます。

多くの学生は「知らないよりも知っておきたい」というシンプルな願望から、情報を求めています。
福利厚生などの条件面も、事実のひとつとして、伝えてゆくべきではないかと思います。

この記事を書いた人:マリナ

マリナ

都内大学で政治学を専攻しながら、新卒WATCHインターンに参加。 よい情報を選ぶ目と、わかりやすくお伝えする力を養えるよう、日々勉強中です。美味しいものが好きな万年ダイエッター。