採用動画が「社風」「雰囲気」を伝えるベストな手段であるわけ【海外企業の採用動画サンプル集 3】

海外の採用動画を集めた本シリーズ。前回まで、リアリティのある企業紹介や、ターゲット・目的を定めた映像をご紹介してきました。
第三回は、理念や社風の伝え方に着目します。どの企業も、募集要項として公開しているこれらの情報。自社の強みや個性を活かす工夫で、他社との差別化を図ることができます。
ご紹介する動画は、大企業からスタートアップまで規模もさまざま。オリジナリティのある作品から、自社の魅力を伝えるヒントを見つけてみてください。

「小さい企業」であることを強みにする

BambooHR


中小企業向けHRソフトウェアを開発するBambooHRでは、明るく活発な職場の様子をコマ撮りでテンポよく写すことで、自社での働きがいを伝えています。また、プライベートの映像も多く取り入れ、ワークライフバランスが取れることもアピールされています。
忙しいイメージが先行しがちなスタートアップですが、生き方と仕事を結びつける手法で、ポジティブなイメージを与えることができます。

Kontagent(現Upsight)


モバイルサイト解析サービスを提供するKontagent(現Upsight)の採用動画は、同社のフラットな社風や成長性がダイレクトな魅力として伝わる映像になっています。
ホワイトボードいっぱいに書き込まれたメモやカラフルな付箋も、社員の積極的な成長志向を表すものとして効果的に使われています。

コアバリューをうまく伝える

Shopify


ふくろうをメタファーに企業文化を伝えているこちらの動画。一見、何のメッセージなのか?と首をひねってしまいますが、社員が思い思いの「ふくろう」を形にしていく様子を見ていくうちに、これが同社で共有されている理念であることに気付きます。
カナダのECサイトサービスShopifyがどんなことを大切にしているか、求めているかが、ユニークな方法で潜在的な候補者にまで伝わる映像になっています。

Attlassian


社内コラボレーションWebサービスを主力とするオーストラリアのAttlassianによるこの映像では、10つのコアバリューが説明されています。
10項目は文字にすると長く読みづらい情報量ですが、動画にすることで最後まで飽きずに見てもらうことができます
実際の職場を舞台に、何人もの社員が登場する形で、これらのコアバリューが社内全体に通底していることが示されています。

The Home Depot


米ホームセンター大手のThe Home DepotのPR動画は、実店舗で撮影されています。エプロンをつけた従業員自らがやりがいを語ることで、誰もが社のビジョンを共有し、誇りを持っているように見て取れるつくりになっています。

番外編|他社では真似できない、唯一無二の採用動画

Twitter


誰もがその名とサービスを知っているTwitter社。本当にあのTwitterが作ったの?と思うほどにチープな、ジョークの効いた動画は、知名度を逆手に取ったPRになっています。
自社サービスも活かし、採用チームのアカウント(@jointheflock)やハッシュタグ(#huckweek)との連携もなされています。

U.S.Air Force


アメリカ空軍も、入隊者の募集に動画を使っています。TVCMとしても流されていたこの映像は、まるで壮大な映画のよう。歴代の大統領や戦闘機も映し出され、アメリカの軍人としての誇りを鼓舞する作品となっています。

採用動画は「雰囲気」「環境」「人間性」を伝える最高の手段

俗説としてよく言われる「文字に対して動画は時間あたりの情報量が2000倍」というのは(倍数はともかくとして)かなりの部分で真実です。特に「雰囲気」「環境」「人間性」など非言語的な情報を伝える面においては。
そして就活生が最終的に就職先を決める際の大きな要因として、「雰囲気」「環境」「人間性」が重視されているのは言うまでもありません。
さらに動画は、情報をマルチチャネルで届けることで、学生に対する認知を広げるという面でもとても有利です。たとえばテキストデータはナビサイトと自社HPで、さらに凝ったビジュアルとテキストはパンフで手渡し、動画は説明会で半強制的にインストールするためのツールとしても使えますし、YouTubeなどのプラットフォームに乗せて、ナビサイトや採用HPとは全く違うルートで就活生に届けることもできます。
「雰囲気」「環境」「人間性」は、これまでは面接官やリクルーターが選考の過程の中で個別に伝える/伝わるというのが中心でした。しかし、これまで見てきたような、採用メッセージを伝えるためによく設計した動画を使えば、リクルーター何人ぶんもの情報提供の働きを、一気に達成できるのではないでしょうか。

この記事を書いた人:マリナ

マリナ

都内大学で政治学を専攻しながら、新卒WATCHインターンに参加。 よい情報を選ぶ目と、わかりやすくお伝えする力を養えるよう、日々勉強中です。美味しいものが好きな万年ダイエッター。