留学生採用を成功させるために押さえるべきポイントと注意点

こんにちは!
新卒WATCH編集部インターン、関西在住の大学4年のサトリエです。

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少子高齢化に伴う労働人口の減少が産業競争力の低下が懸念される昨今、高齢者や女性の積極的な登用等とともに、外国人材の活用が注目を集めています。私の周りの留学生が日本で就活をしていたので、その話も交えながら留学生の就活の現状をお伝えします。今までは外国人留学生の採用を行っていなかったが、今後は視野に入れたいという方々に、少しでも参考になれば幸いです。

留学生の推移

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政府は外国人留学生の受入を 2020 年までに 30 万人とする「留学生 30 万人計画」を2008 年に発表しました。そして、平成28年5月1日の調査で大学院43,478人2,082人(5.0%)増、大学(学部)72,229人4,757人(7.1%)増しました。出身地域別にみると、アジア地域からの留学生が93.0%(前年度92.7%)、欧州・北米地域からの留学生が合わせて4.6%(同4.8%)となっています。中国・ベトナムからの留学生を合わせると、全留学生に占める割合は63.7%(前年度63.9%)です。

中小企業への就職率が高い!

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「平成26年の外国人留学生の就職及び定着状況に関する調査」によると外国人留学生の就職先企業は、従業員 300 人未満の企業が60.6%を占めており、多数の留学生が中小企業に就職していることが分かります。

なぜ外資系企業ではなく、日系企業に就職?

その理由は、「将来日本企業の海外拠点で働きたい」(43.0%)、「日本企業の人材育成は充実している」(39.2%)、「日本語を使って仕事をしたい」(36.3%)、「衣食住などの環境が良い」(34.2%)、「日本の文化が好き」(32.5%)
が多いという結果です。

 

業界別採用状況

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平成26年度の調査によると、国内の留学生の新卒採用を行う企業のうち「製造業」(52.2%)と「IT・情報通信」(60.0%)の割合が高くなっています。理系の新卒採用をしている割合が他業種と比べて高いのが特徴です。

留学生に期待されるもの
1.専門性(理系職)
2.外国語(営業職)
3.日本語(営業職)
希望職種

Screenshot_20170927-171832~01留学生はアンケートにおいては、希望する職種について「国際業務」(50.1%)が過半数を占め、次いで、「研究開発」(27.2%)、「事務職(総務・人事・広報等)」(24.8%)、「マーケティング・商品開発」(24.3%)、「貿易業務」(24.0%)、「通訳・翻訳」(18.8%)が多いです。専攻分野別にみると、文系留学生は「国際業務」が過半数を占め、次いで「事務職(総務・人事・広報等)」「貿易業務」「マーケティング・商品開発」が多い。
一方で、理系留学生は「研究開発」と「システム開発・設計」が過半数を占め、次いで「国際業務」が多いです。理系留学生が自らの専攻を活かせる職種として「研究開発」「システム開発設計」を希望するのに対して、そうした職種に配属する企業は多く、その意味で両者のギャップは少ないといてます。

文系学生の希望職種と配属のギャップ

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一方、文系留学生は、留学生としての特性を活かせる職種として「国際業務」「貿易業務」への配属を希望するものの、企業側は海外との取引を含む「営業・販売」に配属することが多く、より専門性の高い「国際業務」「貿易業務」といった職種への配属は、留学生の希望と比較すると少ないといえます。また、文系留学生は「事務職(総務・人事・広報等)」や「マーケティング・商品開発」といった職種への関心も高いですが、企業での実際の配属は少ないのが現状です。このように、文系留学生の希望と企業の配属の間にはギャップがあります。

文系留学生の場合、採用過程でライバルとなるのは、日本語が堪能な帰国子女です。私の友人の留学生は日本語での自己アピールにとても苦戦していました。採用段階では、日本語だけではなく、英語でのアピールチャンスを設けることも得策かもしれません。

採用ルート

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どの企業でも「大学への求人」を行っています。しかし、「大学への求人」を役立ったと回答した企業の比率は比較的低く、「役立った」「ある程度役立った」との回答が 8 割以上だった取組は、「留学生を対象とした会社説明会の実施」「ゼミや研究室の指導教官へのアプローチ」「大学主催の留学生向け会社説明会への参加」「留学生を対象とした合同説明会への参加」でした。他にも、「採用代行エージェントの利用」も好評です。

(参照:「平成26年の外国人留学生の就職及び定着状況に関する調査」)

外国留学生が日本で働くことの弊害

①VISA

外国人留学生が就職した場合、在留資格を「留学」から「技術」「人文知識・国際業務」等就労可能な在留資格に変更することが必要になります。(参照:JAPAN STUDY SUPPORT)

これについて、採用後の在留資格変更についての問題は、問題となったことが「全くない」と回答した企業が 60.0%、「あまりない」が 39.5%であり、「たびたび問題となる」との回答は 0.5%
に過ぎませんでした。

②労働環境への適応

企業にとっての留学生採用における課題は、「キャリアパスや社内のロールモデルを上手く説明できない」(41.4%)、「志望者が集まらない」(35.9%)が多いです。従業員規模別にみると、従業員が小規模の企業になると、「外国人留学生へのアクセスの仕方がわからない」という手始めが分からないといった意見もあります。

外国人留学生がビジネスで直面する問題は、日本語スキル(ビジネス用語)・マインド、ビジネス文書作成等です。企業によってはノン・ネーティブ内定者向けの学習機会の提供、ノン・ネーティブの先輩社員との座談会を催すそうです。

まとめ

外国人留学生が日系企業に就職したいと思う理由は海外拠点で働けることに魅力を感じているからです。また、キャリア設計においては、将来は母国に帰って日系企業の海外拠点で働くことも視野に入れています。大企業志向が強いですが、実際は半数以上が中小企業に就職しています。また、文系留学生は「国際業務」「貿易業務」への配属を希望するものの、海外との取引を含む「営業・販売」に配属することが多く、より専門性の高い「国際業務」「貿易業務」といった職種への配属は、留学生の希望と比較すると少ないです。上記を踏まえて注意点として、企業側から留学生に対する業務内容のより具体的な説明が求められます。他にも、留学生の日本語レベルに合わさせた学習サポートが重要です。

留学生を新卒採用するときの注意点

・本人のキャリア構想への理解
・業務説明とマッチング
・ビジネス日本語のサポート

この記事を書いた人:サトリエ

サトリエ

東京から関西の大学に進んだ現役就活生のサトリエです。 1年間ヨーロッパ13カ国を1人旅するなど好奇心旺盛。趣味は裁判傍聴とサウナ。無類の珈琲好きです。新卒WATCHインターンを通して、人に伝わる文書の書き方を身につけたいです。