学生のワタシが伝わる採用サイトについて考えてみた(わかりづらいサイトの特徴も…)

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こんにちは!インターンのマリナです。

企業の新卒採用サイトは、就活生にとって説明会と並ぶ重要な情報源。近年は企業側も力を入れており、さまざまな機関によるランキングも発表されています。

こうしたランキングに選ばれるのは大企業がほとんどですが、学生の評価基準は、知名度や予算のかけ方だけに依るものではありません。

そもそも採用サイトの目的は、自社のことを知ってもらい、学生を惹きつけることにあります。そこで今回は中小企業をサンプルに用い、「学生が思う良い採用サイト」のポイントをお伝えしたいと思います。
就活生が求める情報や、わかりやすい=伝わるサイトの特徴など、事例を交えてご紹介していきます。

第1回は、学生が採用サイトに求める2つの要素をお伝えします。

学生が評価するのは、”知りたい情報”が”わかりやすく”伝わるサイト!

採用サイトのランキング調査は、HR総研DISCO社などが行っています。ANAや損保ジャパン日本興亜といった有名企業が名を連ねていますが、選出コメントを読むと、学生が高評価するポイントはつぎの2点に集約されることがわかります。

・見やすさ、わかりやすさ
・求めている情報が得られる

それぞれについて、もう少し詳しくご説明します。

目的別に見た、学生が採用サイトで知りたい情報

株式会社DISCOの調査によると、企業研究を行う上で学生が知りたい情報は、1位から「実際の仕事内容」「他者と比べた強み・弱み」「社風」。
ただ、グラフからもわかるように、回答は全体的に散らばっています。

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そこで、情報収集の「目的」に注目してみると、求められる情報は大きく3つに分類できます。

企業の特徴を捉えるための情報

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業界や業種についても初めて知ることの多い学生。とくにBtoBのように、普段なじみのない企業は、なかなか全体像を把握できません。

商品や事業の説明のみに留まらず、それらが生み出す価値/やりとりする相手/業界内での立ち位置などが示されていると、ぐっと理解が深まります。

加えてその企業の特徴、すなわち「同業他者とどこが違うのか」という点も、学生を惹きつけるために重要です。
数十、数百と見比べるなかで記憶に残りやすいのは、やはり自社のウリが明確な企業です。
また、自らの関心や得意分野と結びつけられることで、選考へと進む意識も生まれます。

そこで働くイメージを作るための情報

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その企業で自分が働く姿が描けるかどうかは、エントリー段階だけでなく、入社の意思をも左右します。
先に挙げた調査でも「実際の仕事内容」を求める声は多いですが、業務内容を書き連ねるだけでは十分にイメージされません。なぜなら、学生にとって社会人生活はまだ非日常だからです。実際に働く社員の姿を通して、入社後の日常を示す方法が、もっとも伝わると思います。各部署のつながりを含めたワークフローや、部署・職種ごとの業務サイクルを入れ込めば、配属後の想像もしやすくなります。

また、勤務地や労働条件、福利厚生は、個人のライフスタイルに大きく影響する要素。働き方改革への関心も高いいまの就活生にとって、これらの情報は不可欠となっています。たとえ公式な情報が得られなくとも、口コミサイトなどで調べる学生もいます。
条件・制度面の公開は不利だという意見も聞かれますが、学生の描くイメージが具体的であるほど志望度は強まりますし、正確であるほど入社後のギャップを減らすことができます。イメージ作りの材料として、ぜひ提供してほしい情報です。

就活生と福利厚生については、こちらの記事もご参考ください。

マッチングを確かめるための情報

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自分と企業とのマッチングを判断する情報として挙げられる「社風」「職場の人間関係」。しばしば目にするのは「風通しがよく、和気藹々とした職場です!」といった文句ですが、これでは抽象的すぎて、相性を見極めることはできません。
体感としての雰囲気は、実際には説明会や選考を通して知ることになります。情報収集の段階で求められるのは、たとえば次のような内容です。

・スピード重視か、堅実性重視か
・指揮系統はトップダウン型か、ボトムアップ型か
・評価は成果主義か、能力主義か、それとも年功序列型なのか

これらはどれが優れているということではなく、「自分はコツコツと作業する方が得意だから、スピード重視より地道な努力が求められる仕事」のように、向き不向きを考えるための手がかりになります。
また、キャリアモデルや従業員の平均年齢なども、マッチング判断のための素材です。

見やすさ・分かりやすさはスマホへの対応が重要!

見やすさ・分かりやすさは、評価の高い採用サイトに共通する要素です。

前段で述べたような、企業の特徴や、働くイメージを描く助けとなる情報。これらは、情報の「選び方」「伝え方」による分かりやすさです。
対して、サイト自体の見やすさは、情報の「見せ方」の工夫によるもの。デザインやUIも、見やすさに関与します。

見やすさをつくる3つのポイント

「見せ方」には、どのような工夫ができるのでしょうか。ここでは、私が実際にランキング上位のサイトを見て、親切だなと感じたポイントをご紹介します。

①一貫したテーマでまとまっている

さまざまなコンテンツが含まれる採用サイト。中心となるコンセプトやテーマがあれば、全体を通して読みやすく、理解も深まります。

②読者=学生の動線が考えられている

学生が採用サイトを見る流れとしては、企業全体の情報→部署・職種ごとの情報→その他のコンテンツ、が一般的です。
例えばひとつの職種にしても、仕事内容から社員インタビューへとすぐ移れるような誘導があると、見やすく感じます。

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http://ana-recruit.com/
↑ANA採用サイト。コンテンツが職種ごとにまとまっている

③写真や図表を活用している

「概要」を説明する部分では、どうしても文章が多くなりがちです。写真を入れ込んだり、図解で示すことで、すっきりと分かりやすい印象を与えられます。

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http://www.sompojapan-nipponkoa-saiyo.com/
↑損保ジャパン日本興亜採用サイト。沿革や部門構成が図で示されている

スマホ対応はもはや必須!

就職活動で使うツールは、PCよりもスマートフォンがメインとなってきています。18卒学生では、スマートフォン派の33.8%がPC派の20.7%を上回り、「スマホだけ」という学生も7.6%いました。
(雇用開発センターの調査より)

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今や採用サイトも、スマートフォンからの閲覧を前提につくる時代と言えます。

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https://nttdata.saiyo.jp/newgraduates/
↑NTTデータの採用サイト。サイズや配置がスマホ画面にちょうど良く、見やすい

こんな採用サイトはNGかも!?

今回のシリーズを書くに当たって、約100社の新卒採用サイトを調べました。
熱量・工夫を感じるサイトが多い中、情報量や読みづらさの問題から、途中で閲覧をやめてしまったものもあります。

魅力的なサイトをご紹介する前に、逆に学生が離れていってしまうかもしれない…という点に触れたいと思います。

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× サイト自体が古い印象

インターネットが流行し始めた頃の、いわゆる「懐かしのホームページ」。2017年の現在に、こうした仕様のままのサイトを見ると、あまり力を入れていないのかも?という印象を受けます。スマートフォンから閲覧しづらいこともネックです。

× 情報が薄い、就活生向けの内容が少ない

企業選びの時期には、就職ナビサイト経由でのアクセスが多くなります。しかし、折角訪れた採用サイトが、ナビサイトに掲載されている内容とほぼ同じ…というケースも。
また、コーポレートサイトにメッセージを足しただけのようなサイトも見られました。「働く側」に関する情報は、最低限いくつか必要ではないかと思います。

× 詰め込みすぎてごちゃごちゃしている

動画を使ったメッセージなど、プラスアルファの工夫は近年増加しています。ただ、あまりにコンテンツが多かったり、トップページがごちゃごちゃしていると、目を通すだけでも一苦労。受け取った情報もあまり頭に残りません。

× 使いづらい、スマホ対応していない

最後は、サイト自体の「使いづらさ」。ページが重くて読み込みに時間がかかりすぎる、いちいちトップに戻らなければならないなど、操作にかかるストレスは学生の離脱を生みます
スマートフォンへの非対応も同様ですが、最先端の技術やグラフィックは必須ではありません。画面表示の仕様だけでも変えることで、充分なスマホ対応となると思います。

 
 
さて、次回からはいよいよ、学生の心に響いた採用サイトをご紹介します!

この記事を書いた人:マリナ

マリナ

都内大学で政治学を専攻しながら、新卒WATCHインターンに参加。 よい情報を選ぶ目と、わかりやすくお伝えする力を養えるよう、日々勉強中です。美味しいものが好きな万年ダイエッター。