【サンプル付き】理系新卒を採用したい!理系学生に好まれるサイト作り

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こんにちは!インターンのマリナです。
前回まで「学生に伝わる新卒採用サイト」特集として、コンテンツや見せ方のポイントをご紹介してきました。

最後に、理系の学生に焦点を当てた番外編をお届けしたいと思います。

専門性が必要な分野でなくとも、理系人材を採りたい企業は多いのではないでしょうか?
理系学生に対しては、わかりやすいアピールと具体性がカギ。今回も、豊富なサンプルと共にお伝えします!

 

理系学生の企業選びー専攻にとらわれず、安定志向も

大学での専攻関連で就職先を探すイメージが強い理系の学生。人気の志望先も、業界では専攻関連のメーカー、職種では技術職や研究・開発職がやはりダントツです。

確かに、「学んできたことを何かしら活かしたい」という気持ちは、文系より理系の方が強く持っています。もともとその分野への関心が高かったり、専攻での自己PRに使いやすいことも理由です。

もちろんすべての理系学生が、このルートを選ぶわけではありません。

「専攻にこだわりすぎない企業さがし」が浸透しつつある

開発職を志す傾向は、専攻に直結した事業の多い化学科や医学・薬学系の学生に強く見られます。
逆に数学科や地学科などの学生は、始めから自らの専攻が仕事と結びつきにくいことを理解しています。そのため、金融やIT業界が就職活動の中心です。

こうした専攻ごとの違いに加え、理系学生が共通して持っている強みも、企業選びの幅を広げています。

論理的思考やITとの親和性といった特性には企業側からのニーズも高く、今の学生には「専攻にとらわれず就職活動をすべき」という概念がかなり浸透しています。

また、売り手市場が後押しとなり、安定性・将来性の観点から就職先を探す人も増えているようです。

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↑企業を選ぶポイントの推移。専攻との関連が減り、安定性・給与の高さが増えてきている(2018卒マイナビ大学生就職意識調査より引用)。

 

採用サイトに見る、理系企業と文系企業のちがい

事務職や営業職がメインのいわゆる文系企業とは異なり、工業メーカーなどでは、募集対象を理系人材に絞っている企業もあります。

今回の執筆に当たってさまざまな企業の採用サイトを閲覧する中で、理系学生を主眼としているかどうかで、サイトのつくりにも違いがあることに気付きました。

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文系企業では、社会人としての成長や仕事でのやりがいといった、どちらかと言えば内面的なモチベーションを推し出すサイトが多いように思います。職場の雰囲気や文化も、PR要素としてよく使われています。

対して理系企業では、技術力や開発力、業界シェア率などを通じて、ある分野での最先端、もしくはプロフェッショナルとしての誇りが伝わるようなサイトが多く見られました。
企業内部のアピールとしても、設備や研修システムが挙げられています。

学生個人の内面的な印象を意識するよりは、技術・研究自体に対するモチベーションを刺激するつくりになっていると感じました。

研究・技術職志望の学生はすでに、やりたいことや関心がある程度具体化されています。そうした学生に対しては、それぞれの知識・経験をもとにステップアップできる「可能性」を、根拠と共に示す必要があるのではないかと思います。

 

理系の学生を惹きつける!採用サイト6選

採用サイトで理系学生にアプローチするために、具体的にはどのような工夫ができるのでしょうか?

メーカーからIT企業まで、学生を振り向かせるアイディアを取り入れた、6社の採用サイトをご紹介します。

自社製品・事業を魅力的に見せる

自分の関心・専攻分野に対するアンテナ感度が高い理系学生。事業内容や自社の特徴も、ただ書き連ねるのではなく、わくわくさせるような「見せ方」を意識することで、印象が強くなります。

株式会社アルテクナ

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http://www.altekna.com/recruit/graduate/sp/new_graduates/

企業がわかる度★★★★
モチベーションをシゲキ★★★★★

エンジニア派遣・受託業務を行うアルテクナ。「技術者のスペシャリスト集団」が誇る、高い技術力や教育制度をアピールしています。

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自分に向くセクションが分かる「アルテクナ診断」では、多様な専攻の学生にアプローチ。プロジェクト紹介にも、キャッチーなタイトルが並んでいます。
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アイホン株式会社

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http://www.aiphone.co.jp/recruit/

メッセージが伝わる度★★★★
可能性をシゲキ★★★★★

アイホン採用サイトのメインコンテンツは、「コミュニケーション/セキュリティの未来」と題した2つの対談です。
インターホン開発を手がける同社。自社製品の強みや、企業の将来性が存分に伝わる内容になっています。
IoTやバリアフリーなど、トレンドワードも広く入れ込んでいる点も巧み。

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専攻との関連性を明示する

自分の専攻分野と関わりがあるか否かは、事業内容を一見しただけでは判断できないこともあります。
社員紹介や図表を使って、分かりやすく伝えてみてはいかがでしょうか。

株式会社クレハ

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http://www.kureha.co.jp/recruit/

シゴトがわかる度★★★★
学生に寄り添う度★★★★★

「NEWクレラップ」で有名なクレハですが、機能製品や医薬品など、幅広いフィールドに事業展開しています。採用サイトでは自社開発へのこだわりを軸に、クレハのモノづくりを分かりやすく伝えています。

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文系・理系別のコンテンツも設けられており、理系向けでは学生時代の専攻ごとに社員インタビューを読むことができます。理系出身としてひとつに括るよりも、より自分のビジョンが描きやすくなる工夫です。

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オルガノ株式会社

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http://www.organo.co.jp/recruit/

シゴトがわかる度★★★★★
モチベーションをシゲキ★★★★

水処理関連の事業を行うオルガノ。新卒は総合職採用に一括されていますが、配属実績・親和性の高い専攻を示した図表を提供しています。職種の説明もくわしく、配属先も気になる理系学生にはとても役立つ情報だと思いました。

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2つの開発事例を取り上げた「プロジェクトストーリー」は、読み手をわくわくさせる完成度の高い物語になっています。研究の詳細や思考錯誤の過程がリアリティたっぷりに描かれ、自分もこんな仕事を成し遂げてみたい!と思わせてくれました。

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理系人材に対して声を上げていく

自社の事業が学生の研究内容に直結しない場合は、「この専攻なら活躍できるフィールドがある」「理系人材の持つ強みを求めている」といったことを、前面に出して伝える必要があります。

企業側から積極的に呼びかけることで、理系学生の選択肢に入る確率も上がるのではないでしょうか。

蝶理株式会社

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http://www.chori.co.jp/saiyo/

企業がわかる度★★★★★
学生に寄り添う度★★★★

商社と聞くと、まず思い浮かぶのは営業職。研究に勤しんできた学生の中には、「売る仕事」にはあまり惹かれない…という人もいるかもしれません。

蝶理では、仕事における裁量の大きさや、専門商社の知見を活かした自社での製品開発をアピール。海外への展開もしており、商社でのやりがいが伝わるサイトとなっています。

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「理系クロストーク」では理系出身者3人が、大学での研究内容、理系が商社で働く上でのメリットなどを語っています。経歴の近しい先輩の声は、学生にとって何よりの参考となります。

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株式会社SHIFT

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https://recruit.shiftinc.jp/

メッセージが伝わる度★★★★★
モチベーションをシゲキ★★★★

理系人材を採るためのユニークな取り組みが、SHIFTが行うオンライン選考「RIKEI-NOU検定」。
IT企業であるSHIFTは、理系人材が備える論理的思考力、抽象化能力、緻密性を重要な資質と考えています。そのため、これらの能力「理系脳」を測るテストを実施。合格すれば、即内定となるそうです。

文系でも受検可能とはいえ、興味を惹かれるのはやはり理系学生でしょう。理系人材に広く呼びかけることができるアプローチです。

理系学生の資質はIT業界全般に高く評価されていますが、ここまで分かりやすく示している企業はなかなか無いと思います。

 

理系学生には企業からの積極的な発信を

いかがでしたか?

記事の冒頭でも述べましたが、理系学生をターゲットとしたい場合は、「あなたを求めています」という分かりやすいアピールが必要だと私は考えています。
「大学での学びを活かしたい」という思いに加え、時間・情報の面でも制約があるためです。

実際に理系の学生は、まわりに大学院進学者が多く情報共有がしにくい、卒業研究があるので早く就職を決めてしまいたい…といった事情で、初めから絞った範囲で就職活動を行う傾向があります。

早めに志望企業リストに入るためには、「待ちの姿勢」では不利と言えるのではないでしょうか。

社員インタビューなどで理系向けの情報を組み込んでいても、じっくり読み込まないと気付かないサイトも幾つか見受けられました。
理系学生からの応募を増やしたいとお考えならば、思い切ったアプローチが成果につながるのではないかと思います。

この記事を書いた人:マリナ

マリナ

都内大学で政治学を専攻しながら、新卒WATCHインターンに参加。 よい情報を選ぶ目と、わかりやすくお伝えする力を養えるよう、日々勉強中です。美味しいものが好きな万年ダイエッター。