現役学生から見た、企業のベストな大学訪問タイミング

こんにちは!
新卒WATCH編集部インターン、関西在住の大学4年のサトリエです。

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今回は学生の目線から考える企業の「大学訪問」のベストな時期を学生の動向を交えながらお伝えします。さらに大学訪問のベーシックな話、アポイント、お礼状のテンプレートについても!
大学訪問は何といっても人事だけではなく、OB・OGとの連携を図り、教授陣を巻き込んでいくことが重要です。大学訪問で築いた関係性は新卒採用だけではなくインターンシップの募集の際にも活かされます。

人事、OB・OGとではアプローチするターゲットが違う

人事はキャリアセンターを中心に

従来、企業訪問は就職希望者に向けた求人情報や会社のパンフレットを持ってキャリアセンターに訪問し、軽い雑談と企業PRをして終了しているケースが多いですよね。
現在、キャリアセンターはたくさんの企業からの訪問対応で忙しく、求人には困っていないというのが現状です。そこでは、正直流れ作業の様な対応になりがちです。しかし、当該大学からの採用実績があれば話は別です。まずは1名の採用実績を出す事を目標にしましょう。

キャリアセンターにアポイント

検索エンジンに「◯✖︎大学 就職担当」と入力すると、担当者名がわかる大学も少なくありません。そして電話を掛けてみましょう。その際には、電話で話す内容のスクリプトを用意しておくとスムーズです。

「お世話になっております。株式会社◯◯◯◯で採用担当をしております◯◯と申します。
 就職担当である◯◯様はお手すきでしょうか?
 
 本日ご連絡させて頂いたのは、◯✖︎大学◯◯学部(学科)さんから是非新卒の学生さんを採用させて頂きたいと思っており、
 一度、就職担当である◯◯様にご挨拶にお伺いさせて頂きたいのですがご都合いかがでしょうか?
 …………」

飛び込み訪問で行くより、アポイントを取った方が当然印象はいいです。
また、訪問は1度かぎりではなく、情報交換を兼ねて、月に1度の訪問がベストです。人間関係の構築していくためには、接触頻度を重ねていくのが決め手になります。アプローチ方法として一般的には電話が有効とされていますが、連絡手段として、担当者ごとに電話よりメールを好む方もいるので要チェックです。

訪問前には下調べを

訪問前には、その大学の出身者の情報、キャリアセンターが学生に提供しているサービスについて把握しておくと、訪問時に話がスムーズに進み、相手の心象が良くなります。たとえば、その大学がキャリアセミナーを行う時期、合同説明会を行う時期、キャリアナビの有無を調べておきましよう。

キャリアナビとは

最近各大学では、紙媒体の求人だけではなく、大学に届く求人票、インターンシップ情報、企業情報、先輩の就職活動体験記、学内外のセミナー情報などをWeb上で閲覧できるシステムを構築しています。スマホやパソコン画面で見ることを意識したUI・UXを心がけると学生の目に留まりやすくなるのではないでしょうか。

就職担当教授に挨拶

キャリアセンターとは別に就職担当教授と呼ばれる方が各学部学科に存在します。この役柄となった教授の仕事は、担当する学科の就職活動学生の活動や状況を把握して、キャリアセンターとの情報共有を図ることです。
就職担当教授は日頃から、学生と顔を合わせることで、学生の状況を把握しています。キャリアセンターでは単独会社説明会の開催は厳しいですが、就職担当教授が中心となって学部や学科を絞って単独会社説明会を開催することはよくあるケースとのこと。
しかし、就職担当教授は、日頃の講義、自分自身の研究、それにプラスして就職担当業務を行っています。かなり多忙な教授を気遣った訪問を心掛けなくてはなりません。

手土産を持っていく必要はありません。誠実に説明する姿勢が重要です

訪問後にはすぐにお礼メールを送る

お礼メールは翌日までに送るのがベスト!些細な気遣いの積み重ねが、いい関係性の構築に繋がります。その際、感謝の気持ちとともに、ヒアリングでみえた課題等を提案する姿勢も大切になります。

件名:訪問のお礼
◯◯大学
学生課 ◯◯ ◯◯ 様

本日弊社の新卒採用の案内をさせて頂きました、
株式会社◯◯の◯◯です。

ご多忙にもかかわらず、
貴重なお時間を頂き有難う御座います。

ご面談時に◯◯様がおっしゃっておられた「◯◯◯◯」という点に関してまして、ご提案内容を◯◯月◯◯日(◯)までにメールにて送らせて頂きたく存じます。

何か不明点等ございましたら、
お気軽にご相談頂けましたら幸いです。
以上取り急ぎではございますが、お礼申し上げます。

もっと詳しい大学訪問の手順についてはこちらの過去記事も参考になると思います。

OB・OGは教授陣にアプローチ

OB・OGの強みは大学の勝手を熟知していることです。OB・OGが行う大学訪問は、キャリアセンターに行くのではなく、教授の研究室に行くことをオススメします。これは文系・理系を問いません。
キャリアセンターに出向くと、「企業の人」ということで、その距離感を埋めることから始めなくてはなりません。しかし、顔なじみの教授であったり、就活に協力的な教授陣に挨拶に行くのに、OB・OGブランドは強いです。
18卒学生の私の感覚値ですが、最近の文系の教授陣、比較的若い世代の方は、学生の就職活動に理解を示していると感じます。私の所属するゼミは、大学4年次の春は休講同然で、たまに学生が来て、進捗報告、悩みを相談する場として活用されていました。他のゼミでは、教授主導で就活解禁前にゼミのOB・OGをよんでセミナーや食事会をしていたようです。

ゼミの教授に挨拶

近況報告を兼ねて、フォーマル過ぎず、カジュアルすぎないのがポイントです。出身のゼミであれば、どうのような学生がそのゼミに集まっているのかを把握しやすく、欲しい人材の採用につながりやすいです。事前に教授のメールアドレスを知っていれば、スムーズに進みます。また、OB・OGとしてゼミの集まりに参加して、現役生と接することは企業のことを知ってもらう上でも重要です。

このように大学の教授陣の中には、学生の就職活動に協力的な方がいます。直接教授に会いに行くことによって、キャリアセンターに行く大学訪問とは違う角度から「求める学生像」にアプローチすることができるのではないでしょうか。

学生の動向を把握

いつ学生がキャリアセンターを利用する傾向にあるのかを把握することは、大学訪問の成功率を上げることにつながります。
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学生のキャリアセンターの利用は就活はじめに集中する

キャリアセンターでは、就職ガイダンス・就活セミナー、イベントの告知・開催、合同説明会の開催OB・OG情報の公開、キャリア面談、求人情報の掲載を行っています。10月に大学で第1回目のキャリアガイダンスがはじまり、その前後でOB・OG名簿の閲覧の解禁、キャリアナビの利用、面接練習が受けられるようになります。この時に初めてキャリアセンターの存在をしる学生も少なくありません。2016卒を対象にした一般財団法人 雇用開発センターの調査によると、キャリアセンターでの2大利用サービスは「履歴書やES 添削依頼」(57.1%)、「職員やカウンセラーへ 相談」(56.2%) である。次いで、「求人票(掲示板、パソコン等で)、インターンシップ情報 閲覧」(49.7%)、「面接指導」(34.4%)という順になります。

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一方で、「キャリアセンターを利用したことがある」学生が56.3%いる に対し、「利用したことがない」学生も43.7%出現しており、4割以上の学生がキャリアセンターを利用していないというのが実態です。

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利用しない理由として 、「利用してもメリットがない」が45.2%と最も多く、「そもそも場所がわからない」(26.8%)、「何となく敷居が高い」(26.4%)も高い数字となっています。

大学の垣根を超えたOB・OG訪問を始める学生

大学外のサービスを利用して、効率よくOB・OG訪問をしようとする学生も増えています。その一例として、下記の卒業生と就活生を繋げるOB・OG訪問サイトがあります。

ビズリーチキャンパス
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マッチャー
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私はマッチャーを一度利用して実際にOB訪問をしたことがあります。
OB・OGの中には企業の人事の方も居て、学生の進路相談に乗るかわりに、履歴書を持ってきてくださいというものもありました。私はITの企業で働かれ、現在は独立された方に話を聞きました。
使ってみた感想としては、申請リクエストを送って、すぐに返信が返ってくる、早くアポイントが取れることに魅力を感じました。キャリアセンターで進路相談をするよりも、目指すロールモデルに近い人に話を聞けるというのはメリットです。ただ、登録者がまだまだ少なく、関西学生はOB・OG訪問しづらいのが現状です。

まとめ

多様化する就職活動の方法に合わせて、大学訪問のあり方も変容していかなければなりません。
私自身、大学3年次の10月頃の大学のキャリアセミナーに行きましたが、徐々に行かなくなりました。キャリアセンターを利用したのは、OB・OG名簿の閲覧と、面接練習が数回です。
就活生全体として、就職活動のはじめの時期は多くの学生がキャリアセンターのサービスを利用しますが、徐々に外部のサービスに移行する傾向があると思います。キャリアセンターへの訪問はできるだけ早い時期に、OB・OGによる訪問は、就活真っ只中ぐらいの方が学生との距離が縮まるのではないでしょうか。

この記事を書いた人:サトリエ

サトリエ

東京から関西の大学に進んだ現役就活生のサトリエです。 1年間ヨーロッパ13カ国を1人旅するなど好奇心旺盛。趣味は裁判傍聴とサウナ。無類の珈琲好きです。新卒WATCHインターンを通して、人に伝わる文書の書き方を身につけたいです。